ビモータdb1のフレーム
db1のフレームは、当時のビモータの一般の原則にかなったやり方どおり、大径薄肉クロモリ鋼パイプを用いたトラスフレームでした。
エンジンがクランクケースにスイングアームピポッドを持つタイプのため、吊り下げ型となっています。
このタイプと同じバイクが最近で言えばホンダVTR1000ファイアーストームです。
同エンジンのドゥカティF1もトラスフレームを持っていますが、これと比べても圧倒的にフレームワークは最小限しかないです。
もちろんdb1がツーリング向きでないことも大きいですが、F1のように弓なりに曲がっているパイプを使わず、すべて直線で構成した小さなフレームは利便性や整備性を無視してスポーツ性を最重視する、意志のあらわれと言っていいでしょう。
この意志はフレーム以外でも貫かれていて、プラグを見るためにはカウルを全部外す必要がりますよね。
また、バッテリー交換時には、さらにタンクとオイルクーラーを外してフレームの隙間をなんとか通すということもしないといけませんよね。